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岡崎教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法会

岡崎教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法会~寺を開かれた念仏の道場に~

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岡崎教区では、宗祖御遠忌を迎えるにあたり、2008年に「教区御遠忌お待ち受け大会」を開催いたしました。そこでは、僧侶も門徒も共に真宗の教えを聴聞し念仏すること「僧伽(サンガ)の回復」を願いに教区御遠忌テーマ「寺を開かれた念仏の道場に~お寺をつなぎ、私をつなぐ~」を発信しました。

そして「岡崎教区教化センター構想」を通して教化事業に真宗門徒としてより主体的に関わりを持ちながら、宗祖のみ教えに出遇う場をひらくことを願いとして歩んでまいりました。その歩みの中で、特に明らかになった課題として「葬儀・法事の形骸化」の問題があります。

私達を取り巻く生活状況の変動(核家族化や世俗化など)の中で、本来、僧侶も門徒も共に教化される聞法の場としての葬儀・法事、お寺の存在意義が曖昧となり、真宗の宗風は風化の一途をたどっています。

いま、一人ひとりに批判的・創造的主体の獲得(かくとく)(金剛(こんごう)堅固(けんご)の信心の獲得(ぎゃくとく))が願われています。聞法の場の喪失に対する危機感を持ち、僧侶・門徒が共に歩みを進めていかなければなりません。

そこで、多様化する時代状況と現場に応じた仏事のあり方(仏事の回復)について、また、各寺院で抱えている課題や現代社会における寺院の役割(人の誕生)について岡崎教区の現状と課題を表明し、共に創造できる場、新たなる一歩を踏み出す場となることを願い、さる2014年5月15日に「岡崎教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法会」を開催いたしました。

この教区御遠忌で提起されたことが、今後、それぞれの現場で危機意識をもって受け止められ、これまでの歩みを今一度確かめなおし、本願念仏の教法に目覚め、新しく「御同朋と互いに呼び交わすことのできる人間関係-念仏の僧伽(サンガ)-」を生み出していくための再出発となることを願います。

宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法会 讃仰講演会

岡崎教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌をお迎えするにあたり、御遠忌法会の講師とパネリストによる基調講演を行い、御遠忌法会におけるパネルディスカッションを実りあるものとするための機縁として開催いたしました。なお、各講演会の様子は、以下よりご覧いただけます。

  • 第一回

    講演会講題

    「仏教に目覚めるアメリカ人 -現代化する日本社会への示唆となるか?」

    ケネス タナカ氏 (武蔵野大学教授)
    ケネス タナカ氏
    1947年、山口県生まれ。武蔵野大学教授。日系二世の両親とともに1958年に渡米。スタンフォード大学卒業。米国仏教大学院修士課程修了。東京大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程退学。カリフォルニア大学(バークレー校)大学院博士課程修了。哲学博士。国際真宗学会会長。日本仏教心理学会会長。仏教キリスト教学会理事。元北カリフォルニア仏教連合会会長。日本語の著書に、『真宗入門』(法藏館)、『アメリカ仏教』(武蔵野大学出版会)、『目覚める宗教』(サンガ新書)など。米国での英語の著書多数。

    講演録はテキストでもお読みいただけます

  • 第二回

    講演会講題

    「伝統を現代に-お経・正信偈の心を子や孫にわかる言葉で-」

    戸次(べっき) 公正(こうしょう)氏 (大阪教区南溟寺住職)
    戸次(べっき) 公正(こうしょう)氏
    1948年、大阪府生まれ。大谷大学大学院修士課程修了。真宗大谷派南溟寺住職。相愛大学非常勤講師。南溟寺は戦国時代から続き、東本願寺の別院になったこともある古刹。著書に『正信偈のこころ 限りなきいのちの詩』『阿弥陀経が聞こえてくる―いのちの原風景―』(以上、法藏館)、『日本語で読むお経をつくった僧侶の物語―木津無庵とその時代―』(明石書店)など。

    講演録はテキストでもお読みいただけます

  • 第三回

    講演会講題

    「念仏とお内仏」

    真城(ましろ) 義麿(よしまろ)氏 (四国教区善照寺住職)
    真城(ましろ) 義麿(よしまろ)氏
    1953年、愛媛県生まれ。大谷大学大学院修士課程修了。真宗大谷
    派善照寺住職。前大谷中・高等学校長(京都)。著書に『安心してがんばれる世界を』『お誕生おめでとう生まれてくれてありがとう』『あなたがあなたになる48章』『つながりを生きよう』『念仏者と平和』(共著)(以上、東本願寺出版部)、『みんなが安心して生きられる世界に』(法藏館)など。

    講演録はテキストでもお読みいただけます

宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法会

宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法会 日 程

13:00

開 会 開会の辞・真宗宗歌斉唱・開会挨拶

[法要の部]

13:10

勤 行

13:40

祝 辞

13:45

休 憩

[講演の部]

14:00

基調講演

講 師:真城(ましろ) 義麿(よしまろ)氏(四国教区善照寺住職)
講 題:「生活と仏事」

厳修の報告はテキストでもお読みいただけます

15:00

休 憩

15:15

パネルディスカッション

パネリスト1:真城(ましろ) 義麿(よしまろ)氏(四国教区善照寺住職)
パネリスト2:ケネスタナカ氏(武蔵野大学教授)
パネリスト3:戸次(べっき) 公正(こうしょう)氏(大阪教区南溟寺住職)
コーディネーター:渡邉 晃純氏(岡崎教区教化委員会主幹)

厳修の報告はテキストでもお読みいただけます

16:15

閉 会 閉会挨拶・恩徳讃斉唱・閉会の辞

16:25

終 了

御遠忌通信

1 「何故、今、寺なのか」

御遠忌法会実行委員会 本部 渡邉 晃純

2 「講師事前協議会 その1」

御遠忌法会実行委員会 本部 渡邉 晃純

3 「講師事前協議会 その2」

戸次 公正 氏(大阪教区南溟寺住職)

4 「講師事前協議会 その3」

真城 義麿 氏(四国教区善照寺住職)

5 「講師事前協議会 その4」

ケネスタナカ氏(武蔵野大学教授)

6 「実行委員会の取組み報告」

御遠忌法会実行委員会 安藤 誠也、一郷 真

7 「実行委員会の取り組み報告」

御遠忌法会実行委員会 三村 謙作、天野 美津子

8 「讃仰講演会 講演録 その1」PDF

ケネスタナカ氏 (武蔵野大学教授)

9 「讃仰講演会 講演録 その2」PDF

戸次 公正 氏 (大阪教区南溟寺住職)

10 「讃仰講演会 講演録 その3」PDF

真城 義麿 氏 (四国教区善照寺住職)

11 「御遠忌法会 厳修の報告」PDF

御遠忌法会実行委員会